はじめに
たまにはPC関連のことを書くとしましょう。
フォルダ管理する上でわかりやすいファイル名の付け方のお話です。
少し長くなりますが、大学生ぐらいのPC使い始めの人や初心者にも読んでもらいたい内容になっています。
とりあえず先に結論
- 「 _ 」アンダーバー(半角)を接頭辞につけろ!
なぜアンダーバーを使うか
なぜって?、それはフォルダ内を見やすくするためです。
とりあえず良くないフォルダの例から見てください。
現状の問題点の確認
混沌と化してしまったフォルダを再現しました。(語彙はプッチ神父の14の言葉。)
このフォルダには「重要.txt」「より重要.txt」「よく使うファイル.txt」と重要そうなファイルが3つあるのですが、このフォルダ内でよく使うファイルを探すのはそこそこ手間です。この状況は良くはない、探すのに数秒ロスが生まれますし、なにより探す行為に脳のリソースを割かないといけません。
この例、ファイルが全角文字で統一されているのでまだ見やすい方です。実際は別の所からファイルをダウンロードしてきてだったりで、より混沌としてしまう事が多いです。少なくとも自分はそうです。
説明していても仕方ないので「_」(アンダーバー)を使用して改善してみます。
アンダーバーを使用した改善
ファイルの接頭辞にアンダーバー「_ 」を付与して重要なファイルが一番上に来るよう変更しました。プログラムなどの分野ではこのような手法のことをプレフィックス(prefix)と呼ぶそうです。この考え方は電話番号でも使われていまして、例えば、090は携帯番号であることを表します。
自分が知る限りではこれ、一番簡単な管理手法です。
邪魔なファイルは分類してフォルダに放り込む、そんなふうにWindowsは作られていると思うのですが、それはそれで面倒くさい。やりすぎるとクリック数が増えますし、フォルダが増えても同様の問題は避けられません。
なにより管理にいちいち時間をかけるというのも面倒です。個人用PCなんてものは、適当でいいのです。
ファイル管理というのは様々でして、その内容は企業や組織によって異なります。例えば官公庁は【大分類】【中分類】【小分類】を付けてフォルダとファイル名を管理しています。ここまでくるとやってることが「ファイル管理」ではなく「フォルダ管理」になってしまうのですが、目的は同じです。
繰り返しますが多分これが一番早いと思います。
表示の優先順位
基本的に表示順は、記号>数字>英語>カタカナ>ひらがな>漢字(五十音)となっています。先のアンダーバーを接頭辞とする手法は、記号が一番最初に表示される事を利用しているわけです。
下の画像を見ると、ファイル名には案外使える文字が多いことに気がつきます。よって、「記号だったらなんでもいいのでは?」という発想ができるのですが、これはするべきではありません。次項はこの事項についてです(激ウマギャグ)。
余談ですが、専門性の高いソフトでファイル扱う際には、全角文字(ひらがなとか日本語)も使うべきでない場合すらあります。流石に無理があるので普通の人は気にしなくて大丈夫です。
(更に余談)アルファベットの大文字と小文字は区別されません(eigo=Eigo)。この辺もうまく利用できればファイルに役立てられます。
アンダーバーを使う理由
- 単純に見栄えが良い
- トラブルが起こりにくい
アンダーバーを使う理由は主にこの2つです、
トラブルが起こりにくい
前項の画像でわかるように、Windowsのファイル名には禁止されている文字を除けば、大抵の記号文字は使用できるわけですが、多くの記号は使用すると他のプログラムとの兼ね合いが悪くなりトラブルが起きてしまいます。下画像はアスキーから引用した、『windowsでファイルやフォルダーに使わない方がいい文字』の表です。アスキーさん曰く、「-」マイナスハイフン, 「@」アットマーク, 「_」アンダーバーは安全ということになっています。ところが、この3つが安全なのかと聞かれるとまた、実はそうでもないので、この辺りを突っ込んでいきます。
まず「-」ハイフンについてですが、
ハイフンを使うと検索システムに引っかからなくなる、問題が出てくるのでおすすめできません。機械的にハイフンはマイナス記号とも扱われていますので不都合が起きます。他にもコマンドプロンプトとして、使用用途のある記号でもあるので、使用は推奨できません。余談ですが、よくある日付のファイル名を2023/12/28や2023-12-28とせず20001228と記号を使用しない理由は、このの辺りが絡んでくるからになります。
次に「@」アットマーク、
結構安全だったりします。まあ、アットマークなんて、メアドぐらいにしか使いませんし。HTML上にファイルを配置する際に割りと困るそうですが、一般人が気にすることではないです。ChatGPT大先生にも聞いてみたのですが、明確に困るのはBashスクリプトというプログラミング言語を使う時ぐらいだそうです。ただ、個人的には全角「@」と半角「@」の違いが分かりづらいし、@が先頭に付いてるファイルの見た目が気に食わないので無しです。
最後に自分の推奨する「_」アンダーバー、
アットマークと同等に安全です。強いて問題点をあげるなら可読性が悪い点ぐらいでしょうか。プログラミングしたことのある人ならわかると思うのですが「_」←これを「 」半角スペースと読み間違えてプログラムが動かなかった事が何度あったことか...
単純に見栄えが良い
見栄えが良い、というよりかは見慣れているから、ポピュラーだからという理由です。
実はこの接頭辞に_アンダーバーを付けるのは、Pythonというプログラミング言語でC/C++モジュールとプライベート変数に対して使用される、PEP8という命名規則と同じです。命名規則というのは、簡単に説明すると、プログラムを見やすくするためのルールの事です。守らないからといって、プログラムが動かなくなるものではないのですが、それでも命名規則というのは、Pythonが公式に定めている程度にはスゴいルールです。実際見やすいので拝借しておくのが吉です。
「_」アンダーバーというはプログラム的な役割が少ない、都合が良い文字です。例えば「+」という文字は加算という明確な役割があるわけですが「_」にはそれがありません。それだけ都合の良い文字があるのなら使っておくべきです。
ちなみに全角文字を使うのは、視覚的に気持ちが悪いのでナシです。
まとめ
・「_」半角アンダーバーを重要なファイルの接頭辞に付けておくといい
おわりに
ここまで読んで頂きありがとうございます。文字数多くした方がSEO的にいいって聞いたのでかなり突っ込んで書いてみました。これだけ書いておいてなんですが、趣味でPCを使ってる程度の人の所感です。ただ、この方法でトラブルに見舞われたことは今のところは無いので大丈夫だと思います。間違いがありましたらコメントいただければ幸いです。
プレゼント【プログラム】
解説用に適当なファイルを作るのに使用したプログラムです。
ん、いらない?そんな事を言わずに受け取ってほしい。
テキストファイルAに書かれたテキストを参照して、ファイルに書かれた内容に対応するタイトルの空ファイルを1行目, 2行目, ...と生成するPythonプログラムです。
使用の際はテキストファイルAを用意して、14行目のfile_a_path変数にファイルAパスを指定して使用してください。
パス指定は、エクスプローラー上でShift押しながら右クリックでパスをコピーすると楽です。
参考記事
ASCII.jp:Windowsでファイルやフォルダーに「使わない方がいい」文字 (1/2)
文書ファイル等の名称付与の標準化、行政文書の所在情報管理の仕組み(内閣府 平成30年の資料)